離脱の最終目的地マルセイユへ
英語苦手女子3人旅でしたが、大問題が発生することなく単語会話&ジェスチャーでマルセイユ行きの電車に無事に乗ることができました。
しかし、そう簡単に終わりはしなかったのです。
発車しない電車
特急の電車に乗っていたので、駅ごとに待ち合わせ時間などがあるようで、毎回数分は停車していたと思います。
マルセイユまで半分位まで来た駅で「なんかおかしいよね?」と気づいたのは、15分以上経過したときの事。
ずっと停車していて、発車しない!
同じ電車に船の人乗ってるかもしれないと、一人が情報収集へ。
アナウンスが流れても、何一つ聞き取れません。
まだ発車する気配はないが、周りの乗客に焦っている気配はない。
情報収集しに行ってきた子が帰ってきました。
どうやらストライキだそう。
ストライキって、その日一日やらないとかではなく、急に仕事放棄するものなの??
ここまで順調だったのに、なんてことだー!!
マルセイユに辿り着けないじゃないか!
でも文句を言っても、電車以外の方法もなさそうです。
周りの行動に注意を向けていると、
『向かいのホームの電車が先に出発するらしい!』と。
みんながいっせいに動き出します。
ドラムバックにPCまで入っていたので、とても重い荷物を抱え隣のホームへダッシュ!
運動会のように白熱してました。
電車が発車する前になんとか到着。
すぐに発車するのかと思っていたのに、発車しない。
「どうなってるんだろうね」と話していると
今度は『あっちの電車が先だ!』
「えぇ!?この電車じゃなくてさっき乗ってた電車?」
また運動会です。走るのに耐えられる重さじゃないのよ。
勘弁してくださいよ!デマは流さないで!!
なんとか電車は発車しましたが、ヘトヘトです。
夕方にはマルセイユの予定でしたが、もう真っ暗。
早く船に帰りたい!!
船がない!
離脱するときに、レセプションの方にマルセイユでの船の港が変わりましたと言われ、地図に書き込んでもらいました。
そこを目指して歩きます。
大きい船なので、遠くからでも見えるはず。
見えないどころか、港ないじゃない!
柵があって近寄れない。
「えー!?帰れないの?話が違うじゃない…」
とぼとぼ歩いていると、柵のところにインターホン発見!
ピポーン
『ぺらぺらぺらぺら』
相手はフランス語。100%分からないので、こっちから攻めます。
「ピースボート!!ピースボート!トーパーズ!Where??」
↑これを何回も必死で繰り返しました。
相手も困っていたと思いますが、私たちの言葉を必死に聞いてくれたようで返事が返ってきます。
聞き取れたのは『ここにはない。7マイル先』
「1マイルって1キロより長いよね?」
「7キロ以上先ってこと!?」
トパーズがマルセイユに来ていることは確認できてよかった。
【実際は1マイル=1.6キロなので、約11キロ】
片言の英語を聞き取ってくれて、英語で返事をしてくれて、おじさんありがとう。
この時点で、22時近かったと思うんです。
真っ暗で、人通りもほとんどありません。
でも、帰らないわけにはいかないので、言われた方向に向かって歩き出します。
荷物が重くて私の歩くペースが遅すぎたので、元気な子が先頭を、次の子は少し離れて。私はさらに離れて歩いてました。
向かいから若い男性二人が歩いてきます。
突然、抱きつかれ『ん!?』
刺されたのかと思いました。でも、うん、痛くない。
じゃあスリか?でも、ドラムバックのチャックは私の背中にピッタリくっついているので大丈夫。
とても重いし、盗めるものならどうぞといった状態です。
疲れすぎていた私は、叫ぶこともなく、歩き続けました。
彼らはちょっとからかってみようって思っただけだったんでしょうね。笑って去っていきました。
その後は、先に行ってたお姉さんたちが運よくタクシーを捕まえていてくれていて船へ。
とても歩ける距離じゃありませんでした。
船の明かりが見えた時には感動!!
みんなで手を取り合って泣きました。
船に帰っていろいろ文句言っちゃってごめんなさい。
本当に生きて帰ってこれないと思ったのです。
最後の最後でバタバタしましたが、なんとか帰船。
船は翌日もマルセイユのスケジュールだったので大丈夫でしたが、もう一日どこかへ寄ってきてしまったら間に合わなかったも。ゾッとしますね。
マルセイユ
昨日は怖かったけど引きこもっていられません、今日も散策!

港にたくさんの魚屋さんが並んでいます。

カジキマグロ!
立派な角。包丁で切り落とせるのかな?

昨日は街灯のほとんどない、こんな道を歩いたんだな~

ソフトクリーム
ちょっと雑ですね。
ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド

丘の上にあるカトリック教会。


中はもちろん素敵です。

ここから見る、マルセイユの景色も素敵です。
イフ島

イフ島にも行きました。

自分のボートでこれたらいいですね。

ピンクのお花が一面に咲いていました。

岩場で咲いているお花って生命力が強そうで好きです。

遠くに見えるのが、さっき行ったノートルダム・ドゥ・ラ・ガルドです。

刑務所だったそうですが、毎日こんな景色を楽しませてしまって、いいんですか?
今では日本でもよく聞くオランジーナ。
2004年フランス、どこのお店にも置いてありました。

一緒に離脱の旅に行ってくれた2人。
頼りっぱなしでした。楽しい旅をありがとう。
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